コピーライターの左ポケット

左のポケットからは
思いがけないものがでてきます
役に立たないけれど捨てられない
自分にだけたいせつなものです

「コピーライターの左ポケット」は
RADIO BERRY-76.4☆FM栃木の
日曜日22時からの番組「柴草玲のイヌラジ」の
小さなコーナーでした
コピーライターがストーリーを書き
柴草玲さんが音楽をつけながら朗読をしてくださり
5年の長きにわたって続けることができました
番組の最終回は2015年3月29日でした
お聴きくださった皆さま、このサイトを訪問してくださった皆さま
ありがとうございました

なお、原稿と音声のみをご覧になりたいかたは
裏ポケットへどうぞ ↓
http://02pk.seesaa.net/



2014年08月17日

小松洋支 2014年8月17日放送

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イワンの馬鹿
            
           小松洋支

「イワンの馬鹿!」
大声で叫んで、エカテリーナは持っていた手提げで
イワンをぶとうとした。
が、イワンがとっさに身をかわしたので、
手提げは空を切ってエカテリーナのひざに当たり、
鉛筆やノートが転がり出た。

「馬鹿、馬鹿、馬鹿!」
エカテリーナは手提げを投げ捨て、
両手のこぶしを振り回しながら突進してきた。

イワンは身を翻して駆け出し、
レンガ作りの郵便局の角を曲がって人ごみに紛れこんだ。

もとはと言えばイワンが悪いのだ。
エカテリーナと渡り鳥の集まる池を見に行く約束をしていたのに、
それをすっぽかしてユーリーと蚤の市に出かけたのだから。


センナヤ広場はいつものようにごったがえしていた。
道端に腰をおろして、特になにをするでもなく、
ただ通る人を眺めている男たち。
釣ってきた魚や、摘んできた野の花を売ろうとして
人びとの間をさまよい歩いている子どもたち。
まだ暗くならないうちから、
客を待ってたたずんでいる派手な化粧の女たち。

そんな女たちの中に、
エカテリーナの母親もいることをイワンは知っていた。
だからエカテリーナは決してセンナヤ広場には近づかない。
そしてイワン以外に、
エカテリーナの相手をしようとする者はいない。

イワンは広場を横切り、古びた居酒屋の前で立ち止まった。
店先にいつもすわっている黒い犬がさかんにしっぽをふった。
屋外のテーブルで、学生らしい若い男と
風采の上がらない赤ら顔の中年男がウオッカを飲んでいた。

と、突然、人ごみの中に知っている顔が見えた。
イワンの父親だった。
一年の大半を地方に行商に出ていて、
家にいることはほとんどない。
ペテルブルグにいること自体が驚きだった。

父親はたばこを吸いながら、
妙に落ち着かない様子であたりを見回していた。
女が一人近づいてきた。
エカテリーナの母親だった。
二人はなにか話しあっていたが、
やがて腕を組んで細い路地に消えていった。

イワンは走って運河沿いの道に出た。
くちびるを噛みしめていたので、血の味がした。
橋から見下ろすと、カイツブリが二羽、静かに水を搔いていた。

イワンはポケットから鉛でできた十字架のペンダントを取り出した。
蚤の市でエカテリーナのために買ってきたものだ。
それを運河に投げ捨てようとして、思い切り腕を振りあげた。
が、力なく、だらんとまた腕を下ろした。

暮れてゆく運河に向かって、イワンは吐き捨てるように言った。
「イワンの馬鹿」


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エアマックス

HERO見てます? ぼくは見てます。
よくある刑事物のドラマと違って、
起こる事件がおおげさじゃないところがいいですよね。
連続殺人が起こるわけじゃなく、ちょっとした万引きなどで、
1時間引っ張っていけるのは脚本の力でしょう。
事件に大きいも小さいもないんだ、と言われそうですけど、
事件が小さい分、人を描くことに時間を割いてあって共感できます。
なによりもぼくはキムタクが大好きです。
キムタクが映ると、うわ、キムタクだ。と思います。
自然と衣装にまで目がいきます。
この前、ちょっと興奮してしまったのは、
スーツではなくカジュアルな格好が持ち味の、
キムタク演じる久利生検事が
エアマックスを履いていたことに対してです。
うわ、キムタクと思ったあと、うわ、エアマックスと、
連続技で驚きましたもんね、あの時ばかりは。

エアマックスと言ってもいっぱいありますが、
1995年、ぼくが大学生の頃に発売されて、
エアマックス狩りまで発生したあのナイキのスニーカーですね。
ぼくは当時、ひょんなことからその靴を入手していたのですが、
狩られるのが怖いあまり、家で履くことを専門にしていました。
鏡の前に立って、メンズノンノのようなポーズをとって、
うん、とか、おう、とかつぶやいて満足する。
そのとき、フローリングの床が立てるキュッキュッという音が
たまらなく好きでした。
履いて外に出たのは、一度だけです。
路地裏に連れ込まれないように通りの真ん中を歩くようにして、
でもそれだと街にむかって自慢してるようで、
これでは狩人に見つけてくださいと言ってるようなものだと思い直し、
通りの端を歩いていたら、高校生くらいの男子の集団に気付かれて、
やばいやばいと思ってその場を離れたんですけど、
ほぼ駆け足に近い状態で逃げている途中で、
ああ、やっぱりこの靴は走りやすいなあと思ったりしたのでした。

あれから20年近く過ぎました。
その間、人生という道を走ったり歩いたり立ち止まったりしてきましたが、
せっかくのエアマックスを家に置いて、
エアの入っていないふつうの靴で生きてきたせいか、
足腰が痛くなっただけで、
思っていたよりも遠くまで来れなかったような気がします。
あのとき、狩られることを恐れずエアマックスを履いていたなら、
ぼくも今頃、検事になっていたかもしれないですよね。

これからHEROがどんな展開を見せるのか楽しみです。
久利生検事のエアマックスが若者によって狩られて、
その若者が加害者として、
久利生検事の前に現れるというストーリーも考えられますね。
HEROのいいところは、事件がおおげさじゃないところですからね。(う)
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2014年08月10日

土公奈緒 2014年8月10日放送

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口移しの酸素

      土公奈緒

地球温暖化は急速に進行し、世界は海に沈んだ。

昔ハリウッド映画であった事が
とうとう現実のものになったのだ。
ただ、映画と違っていたのは、
人類は、水上ではなく海中で
生きているところだ。

海中で生きる人類は、頭に宇宙飛行士のような
フルフェイスのカプセルを装着している。
カプセルは生存センターとパイプでつながっていて、
絶えず酸素が送りこまれている。
1日に3回、決まった時間には
酸素に紛れて栄養サプリメントも送られてくる。
このカプセルを頭につけている限り、
人類は以前とほとんど変わらない暮らしを
海中でおくることが出来るのだ。

海中での生活は思いのほか快適そうだった。
スピードが出なくなったおかげで交通事故が減り
浮力のおかげで体重300キロの男性が数十年ぶりに自力で歩いた、
なんていう嬉しいニュースが連日報道された。

海中での生活で人類が失ったものは、ただひとつ。

キスだ。

寝るときも、セックスするときも、カプセルは外せない。
ゆりかごから墓場まで。
今や、人類の生活はカプセルと共にある。
カプセルが邪魔をするから、
キスができなくなった。

キスが出来なくても死にはしない。
我々はそう思っていた。
しかし、どういうことなのだろう。
年に、一組か二組のカップルが、
キスをして死ぬのだ。

実のところ、カプセルを外してキスをしても
すぐには死なない。口移しに呼吸をし、
酸素を送り合えばいいのだ。

人は、1回の呼吸で
約500mlの空気を吐き出す。
そのうちの約16%、80mlが酸素だ。
1度呼吸し吐き出された空気からは
約5%、酸素が減少する。

80mlの酸素を男が吸い、
男が吐き出した76mlの酸素を女が吸い、
女が吐き出した72.2mlの酸素を男が吸い・・
こうしてカップルで交互に呼吸をしていくと、
85回の呼吸で酸素量は1ml以下になる。
人は4秒に1度呼吸をするので、
85回は約5分間。

つまり、5分以内のキスならば、
カプセルを外しても死ぬことはないのだ。

しかし、事実、キスをして死ぬカップルがいる。
しかもその数は年々増えているという。

どうしてそこまでキスをしたいのか、
我々には理解できない。

キスというものを、地球に来て初めて知ったものだから。


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2014年07月27日

上田浩和 2014年7月27日放送

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りゅうくん

        上田浩和


「ウーマンインレッドって知っとる?」。
高校三年生の夏。りゅうくんが言った。
ぼくは知らなかったけど、そういう映画があるらしい。
りゅうくんとぼくは教室の窓際の席にいて、
二時間目と三時間目の間の休み時間で、
りゅうくんは鞄から一枚のCDを取り出した。
赤いドレスを着た女性が印象的なジャケット。
それがその映画のサントラだという。
「このなかの曲ばね、明日、放送部の横山にお願いしてから、
昼休みの校内放送でかけてもらうつもりとたい」。
そう言うりゅうくんに「なんで?」とぼくは聞いた。

次の日の昼休み。
りゅうくんとぼくは中庭にいた。
そこから二階にある三年七組の教室を見上げていた。
りゅうくんの顔は緊張でぎくしゃくしていた。
「そろそろじゃないと? りゅうくん」。
ぼくの声もどこかそわそわしていた。
校内放送がはじまった。
普段は気にもとめない放送部の横山くんの声に、
その日だけは全身を耳にした。
いつものどうでもいい前置きのあと、
「今日はリクエストが届いています」と横山くんは言った。
「来たー!」とぼくらは小さく叫び、
たまらずその場にしゃがみ込んだ。
「三年七組の丸山さんに、三年四組のりゅうくんから、
曲のプレゼントです」。
その一言で、それまでざわついていた三年七組の教室が
急に静かになったのが分かった。
そして、横山くんはつづけた。
「スティービーワンダーで『心の愛』です。どうぞ」。
静けさから一転、三年七組の教室から、
女子たちのきゃーという歓声が溢れ出してきた。
りゅうくんは顔を真っ赤にしながら耳をすませていた。
そのなかに丸山さんの声を探していたのかもしれない。
イントロはほとんど聞き取れなかったけど、
サビにさしかかる頃には、教室のざわめきも一段落して、
同じようにぼくらも落ち着きを取り戻していた。
それから数分の間、
学校中にスティービーワンダーの歌声が響いていた。
ぼくは、とてもいい曲だと思った。
聞きながら、さっきの歓声を頭のなかで振り返っていた。
いい反応だったと思う。
丸山さんがどう思ったのかは分からないけど、
三年七組はふたりを祝福していたように思えた。
「よかったんじゃないと? りゅうくん」とぼく。
「だとええけど。迷惑だったかもしれんねえ」。
りゅうくんはそう言うと、
日焼けした顔をゆがめてうつむいてしまった。
その横顔をぼくはなぜかうらやましいと思った。
りゅうくんとぼくは高校三年生で、季節は夏で、
制服の白い半袖のシャツを着ていた。


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2014年07月20日

細川美和子 2014年7月20日放送

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トラブルメーカー

細川美和子


しあわせになる方法は
昔から語られてきて、
真理はとっくに
発見されているはずなのに
なぜ世界には課題が山積みなのかというと
人間は退屈にたえられないからである。
そこで、トラブルメーカーが
せっせと難題をつくっては、
解決の苦しみと楽しみを人間に与えている。
トラブルメーカーは
東京の下町にあって、
社長のおじさんがひとり
専務がひとり
係長がひとり
もう若くない若手がひとり
経理のおばさんがひとり
で経営されている。
なにしろ気づかれてはいけないので、
地味な感じで活動しているのだ。
月に一度、夜の部会があって、
参加率はほぼ100%。
芋焼酎のお湯割や、
ホッピーなんかを飲みながら、
世界にどんなトラブルがあったら
人類がよろこぶかをぽつぽつと語り合う。
カラオケとかは行かなくて、
終電の前にはみんな家に帰る。


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2014年07月13日

小山佳奈 2014年7月13日放送

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「よもぎの国」

           小山佳奈

母が死んだ。
施設に長くいた母の葬儀はとても簡素なものだったので、
兄と姉と私はお葬式が終わると、
初七日もそこそこにそれぞれの家へ帰った。
母のことは、嫌いだった。
田舎育ちで、都会のことを何も知らない母。
その田舎くささが嫌で、私は18の時に、逃げるように家を出た。
結婚してからというもの、ますます実家からは遠ざかり、
今回の帰省は10年ぶりだった。
地元の駅につくと、ほっとしたのか、疲れが出たのか、
妙に足が重く、だらだらと歩いていると、
いつも通っている土手に、見慣れない草を見つける。
あれ、こんなところに、よもぎなんて。
気づけば、そこかしこに生えている。
いじましく葉を広げるよもぎを見ていると、
突然、記憶がよみがえってきて、
いつの間にか私は、目につくかぎりのよもぎを摘んでいた。
家に帰ると、泥を落とす間ももどかしく、
お湯をいっぱいに沸かしてよもぎをゆでると、
独特の青臭い匂いが台所中に広がる。
そうだった。
いつも母とよもぎを摘んでは、草餅をいっしょにつくった。
母は野草を見分ける達人で、その原っぱの草が、
食べられるか食べられないかを、瞬時に見分けることができた。
よもぎとのびるとつくしは、春のごちそうだった。
東京では、菜の花の天ぷらが、1000円以上するんだよと言うと、
母は金歯をむき出しにして、笑っていた。
そんな母が少しぼけ始めたとき、
私たち兄弟はめんどくさがって、施設に入れてしまった。
その施設はとても立派なものだったけれど、
街中のビルだったから周りに野草なんて生えているわけもなかった。
なぜ最後くらい母を自然の中に帰してあげられなかったんだろう。
出来上がった草餅を、私は一つ残らず平らげた。
お腹がはちきれそうだったけれど、全部食べつくした。
私の体を、野草の香りで満たしたかった。
そんなことをしても、母が帰ってこないことはわかっているのに。


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2014年07月03日

笹沼さん、おめでとう!

中山さんはいつだって突然だ。
この前の土曜日もそうだった。
突然、昼過ぎにメールが送ってきて、
タイトルには「笹沼さん結婚式写真」とあるだけで、
本分はなし。写真の添付のみ。

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笹沼さんは、元々栃木FMにいた女性で、
柴草玲さんの番組を担当していて、
このポケット社は柴草さんの番組の1コーナーであるから、
笹沼さんとはそういった関係で4、5年前からの付き合いだ。
でも、おととし、栃木FMを辞め、
旦那さんの故郷である青森は八戸に行ってしまった。
そのとき柴草さんと中山さんとぼくとで小さな送別会を開いた。
笹沼さんの姿を見たのはその夜以来だった。
しかも、ウェディングドレス姿だったから、
ぼくは写真を見てけっこう驚いた。
どうやら土曜日は笹沼さんの結婚披露宴だったらしい。
招待された中山さんは、
頼まれてもないのに使命感にかられたみたいで、
その会場からどんどん写真を送ってきた。
中山さんは突然なだけでなく頻繁なのだ。

こんなのや。地酒コーナーらしい。

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こんなのや。洋酒コーナーらしい。

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このなのも。ステーキコーナーらしい。

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思うに。
きっと八戸の披露宴会場では、
スマフォを持って精力的に動き回る中山さんを見つけた
他の出席者の方々のあいだで、
以下のようなやり取りがあったのではないだろうか。

「オノヨーコみたいな人が披露宴そっちのけで、
 写真撮りまくってメールしてるよ」
「失礼なオノヨーコだね。注意しておいでよ」
「世界のオノヨーコに注意できるのはジョンレノンくらいだよ」
「じゃあ恐山行っておいでよ」
「イタコかい?」

そしてその一時間後、披露宴会場の片隅で再会を果たした、
オノヨーコ似の中山さんとイタコのジョンレノンは、
成り行きで夫婦漫才を行ったとも考えられる。

ジョン ジョンレノンです。
ヨーコ オノヨーコです。
二人  2人合わせて、イマジンです。
ジョン 久しぶりですね。ぼくが凶弾に倒れて以来ですから、
    30年ぶりくらいですか?
ヨーコ もうそんなになりますか。あれは痛かったですか?
ジョン そりゃ痛いよ。死ぬかと思ったよ。
ヨーコ いや、死んだから! たしかに死んだから!
ジョン こんな感じでね、死に別れてもなお2人の息はピッタリ。
    これが夫婦なんですね。
ヨーコ 先輩夫婦として、これから家族を作り上げていく
    新しい夫婦にむけてなにかありますか?
ジョン じゃあ結婚生活に必要な3つの袋の話をしようかな。
ヨーコ いいですね。結婚式のスピーチっぽい。ひとつ目は?
ジョン ひとつ目は、給料袋。
ヨーコ それは大事。いくら愛があっても、
    お腹はふくれませんからね。じゃあ二つ目は?
ジョン えー堪忍袋です。
ヨーコ 結婚から3年もすれば、
    お互い我慢が必要になってきますからね。
    はい、じゃあ最後、三つ目は?
ジョン 池袋。
ヨーコ ジョン。それ弱い。オチとしてそれじゃ弱いよ。
    しかも、ここ青森だから。ね。ジョン。
    東京の地名出しても、みんなぽかーんとしてる。
ジョン じゃあ東池袋。
ヨーコ いっしょです。ジョン。あんたまた撃たれたいの?
ジョン すみませんまさお。
ヨーコ ばかやろう! どうすんのこの空気? 千昌夫にも謝れよ。
ジョン じゃあ、歌います。
ヨーコ 歌ってごまかすの? まあジョンレノンだからいいか。
    で、なに歌う? 
    イマジン? イエスタデイ? レットイットビー?
ジョン コブクロで蕾。
ヨーコ それが三つめの袋かい! もういいわ!
二人  ありがとうございました!

まばらな拍手が鳴り止んだあと、
ステージには柴草玲さんがあがったそうだ。

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へんな歌うたわないといいけど、と中山さんは思ったらしい。
せめて「さげまんのタンゴ」はやめて、と中山さんは願ったらしい。
すると柴草さんは「イカの歌」というのを歌ったそうだ。
なんかもうみんな自由だな。
笹沼さん側はいいとして相手側の親族が、
イタコと漫才するコピーライターを見て、
イカの心情を歌い上げるミュージシャンを見て、
なにを思ったのかは心配だけど、
楽しい披露宴だったのだろうということが写真からはうかがえる。
よかったですねえ。笹沼さん。
おめでとうございます。笹沼さん。
末永くお幸せに。笹沼さん。(う)
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2014年06月30日

笹沼さんとRadioBerryの愉快な仲間たち

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笹沼諒子さん、2014年6月28日の結婚披露宴に
私たちを招いてくださった笹沼諒子さんは
もうとっくに白鳥諒子さんなのですが、
どうも私たちにはピンと来ないので、
相変わらず笹沼さんとお呼びしているわけなのです。

FM栃木-RadioBerryの元役員はスピーチで
「白鳥諒子という名前でメールもらって
 そんな女優みたいな社員が弊社にいたかとあせった」というようなことを
おっしゃっていましたが、確かにそうですね。
やっぱ「笹沼」で行きましょう、我々は。
私としては「白鳥」と言われると
白鳥伝説とか、物部氏とかヤマトタケルとか、古代史が浮かびますし
なんだかものものしい雰囲気になりますね。

さて、その笹沼諒子さんの結婚披露宴には
RadioBerryの役員、先輩、同僚が大挙していらしていました。
笹沼さんはもう社員ではないので全員に「元」がつきますが。
とりあえず、その一部が下の写真のかたがたです。

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すでに二階で飲んでいる人々もいましたが、
こんなにみんな来ちゃって放送は大丈夫だったのでしょうか。
真ん中で花輪をつけているのが笹沼さん本体ですね。
そして、下の写真のような感じでウイスキーなど飲んでます。
ここにも花輪の笹沼さんがいますね。
お気遣いありがとうございます。
こちら、あんまりかまわなくていいですから
同級生や飲み仲間やご主人の同僚やお友だちのところへ行ってくださいね...
という心配が無用なくらい、笹沼さんはそのあたりはちゃんとしています。

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ビンゴがはじまり、ほどよきところで我々は引き揚げようか、
ということいなると、
またどこからともなくあらわれた笹沼さんがお見送り ↓

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そして、娘を嫁に出した気分で
トボトボと夜の八戸を歩くRadioBerryの白髪の元役員おふたり...
というのはウソです ↓

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このおふたりはスーパーマイペース。
男子社員や女子社員に「おじいちゃんず」と呼ばれています。
私もさっそくそう呼ばせていただきました。
おふたりともキレイな白髪で
元社長と元東京支社長、どっちがどっちか区別つきません。
区別つかなくてもおふたりは気になさいません。
いい会社ですね、RadioBerryは。

そして、おじいちゃんずは揃って酒飲みです。
昨夜飲んでうまかった飲み屋を思い出すために
我々を引き連れて歩いておいでです。
はじめはまったくわからなかったそうですが、
昨夜食べた鯖の塩焼きと蛸の白子の引力に引っ張られ
恐ろしいことにちゃんと思い出してくださいました。
蛸の白子は売り切れていましたが、
鯖の塩焼きはうまかったです。

おかげさまで、なんか八戸っていいなあ。
うん、いいかも...と、思うようになりました。
こんどはポケット社長と行ってみようかと思うのでしたが、
おじいちゃんずがいないと寂しいです(さ)

関連記事はこちら:http://01pk.seesaa.net/article/400495963.html

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2014年06月29日

上田浩和 2014年6月29日放送

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リストバンド

           上田浩和

なんとか座れた電車のなかで、腕時計を見ようとしたら、
左の手首に黒い物体が巻き付いていて驚いた。
幅はおよそ7、8センチの黒のタオル地。
オレンジの糸でH、A、R、A、つまり原という名前と
その下に数字の88が刺繍してあるそれは、
リストバンドでプロ野球の応援グッズのひとつだ。
某球団の監督が現役の頃からのファンであるぼくは、
今日、試合開始前にそれを野球場の売店で買って、
左手首にはめて野球観戦をして、今はその帰りだった。
試合のほうは先発投手の助っ人外国人が打ち込まれたため
序盤の3回ですでに結果が見えたようなつまらない内容だったけど、
このかっこいいリストバンドを買えたから今日はよかったと
3分くらい前に左手首を見ながら思ったばっかりだったのに、
3分後には同じリストバンドを見て驚いたぼくは馬鹿なのだろうか。
でも、まあ、見てしまったわけだから、
それがたとえリストバンドだったとしても、
そこになんらかの時間を読み取らなくては、
せっかく見たぼくの両目もかわいそうだし左腕も見られ損だと思い、
そういえばと思い出したことがある。
授業参観のとき。子供の頃のことだ。
必死に右手を挙げてアピールしたのに一度も当ててもらえなくて、
ぼくの右手は来ていた母親に見られ損になったことがあった。
当時のぼくは、手を挙げて当てられるたびに「分かりません」
と言うのが好きだったので、
先生としても晴れの舞台でそんなことをやられてたまるかと思ったのかもしれない。
今回は、左手にそんな見られ損などという憂き目にあわせないよう
リストバンドから無理矢理現在時刻を読み取った結果、
現在、HARA時88分。
なんだよHARA時って。88分っていったい何分だよ。
ぼくは自分がとてもおもしろいことを言った気がして、
言うきっかけを与えてくれたこのリストバンドのことを
さらに気に入った。
ロレックスが、HARA時を指すだろうか。
オメガが、88分を刻むだろうか。
このリストバンドが、時間は金じゃないと教えてくれているような気がするのは
ぼくだけだろうか。
家につき、ズボンとTシャツを脱いで、
靴下とパンツとリストバンドだけになって鏡の前に立つと、
いろんなポーズを試してみた。
ネクストバッターズサークルで膝をつき出番を待つポーズ。
一塁でリードして牽制球で慌ててベースに戻るポーズ。
三塁ベース上で、タッチアップのタイミングを計るポーズ。
うんこ座りしてミットを構えるキャッチャーのポーズ。
そのどれもがリストバンドのおかげで様になっていたが、
ふと窓の外に視線をやると、ベランダに干していたタオルが
カーテンの隙き間からこちらをじっと見ていて
少し恥ずかしくなった。


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タグ:上田浩和
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2014年06月28日

Radio Berryの笹沼さん結婚しました

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本日2014年6月28日はRadio Berry の笹沼諒子さんの結婚披露宴でした。
笹沼さんといえば、「コピーライターの左ポケット」のコーナーを
つくってくださった恩人です。
できれば一生Radio Berryにいてもらいたかったですが、
ある日突然、「結婚します」「えええ〜〜」ということになりました。

結婚はね、1年くらい前からしてるんですよ。
しかも八戸に嫁に行ったんですよ、青森ですよ。
披露がまだだというので、それが今日だったわけです。

その前に宇都宮へ戻ってきてくれないか、とか
いろいろ願う人たちはいたわけで、私もそのひとりでしたが
別れる様子もなく、逃げ帰ることもなく
たいへん幸せそうに本日を迎えてしまいました。
ええまあその、ご主人も良さそうな人でお似合いといえばお似合いです。
とはいえ青森は遠いし、宇都宮にいた頃のようには会えないし
寂しいじゃないですか、我々としても。

まあ、そんなこんなで愚痴っぽく参列した披露宴ですが
なんか、あたたかい感じのいい披露宴でしたよ。
写真を何枚かポケット社長に送ったんで何か書いてくれればいいんですが。
私はこれから二次会に行かなきゃいけないんですよ。
とにかく行ってきますね(なかやま)

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タグ:笹沼諒子
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