コピーライターの左ポケット

左のポケットからは
思いがけないものがでてきます
役に立たないけれど捨てられない
自分にだけたいせつなものです

「コピーライターの左ポケット」は
RADIO BERRY-76.4☆FM栃木の
日曜日22時からの番組「柴草玲のイヌラジ」の
小さなコーナーでした
コピーライターがストーリーを書き
柴草玲さんが音楽をつけながら朗読をしてくださり
5年の長きにわたって続けることができました
番組の最終回は2015年3月29日でした
お聴きくださった皆さま、このサイトを訪問してくださった皆さま
ありがとうございました

なお、原稿と音声のみをご覧になりたいかたは
裏ポケットへどうぞ ↓
http://02pk.seesaa.net/



2014年06月09日

はじめての歌舞伎。

歌舞伎っておもしろいんですね。
歌舞伎といえば、これまで歌舞伎揚だったので、
おいしい以外の感想を持つなんて思ってもみませんでした。
先日、人生ではじめて歌舞伎座に行ってきました。
前を通ることはたまにあったのですが、中に入ると、へえこうなってるんだ。
ふうん。あ、もぎりのお姉さんもどことなく古風というか顔つきが伝統的というか。
NHKの女子アナみたいでタイプだな。解説用のイヤホンをレンタルしておこう。
700円もすんの? それとは別に、あとで返してくれるみたいだけど保証代として
1000円だって。あ、ビール売ってるんだ。意外だな。どうしよう。飲もうかな。
でも寝ちゃうからやめておこう。
席はどこだっけ。もっと向こうだな。あれ。ここは花道だから通り抜けできない? 
これが花道なんだ。へえ。ぼくが通ってきた道とは全然違うなあ。

と席に着くまでも楽しくて、着いたら着いたで。

広いなあ。天井が高い! あの両側の席の人たちなんなの? あれが桟敷席か。
あの席いやだな。恥ずかしくないのかな。見に来たのに見られてる気がしないのかな。
自意識過剰な僕には無理だな。あ、歌舞伎座もなかアイス食べてる人がいる! 
食べたい。いや、でも、今食べなくてもいいかも。休憩時間が何度かあるらしいから、
そのときに取っておこう。あの舞台に降りてる幕、なんて言うんだっけ。緞帳?
あの柄というかあの配色がいかにも歌舞伎っぽい。というか歌舞伎揚の袋っぽい。
写真撮っていいんだっけ? 撮ってる外人がいるから平気か。いや。外人だから、
係の人が注意できないだけかも。だって日本人って外人のこと苦手じゃない。
あ、日本人も撮ってるから大丈夫みたい。というわけでカシャ。こちらもカシャ。
その写真を妹に「歌舞伎座に来とるばい」というメッセージとともに送る。
そのうちにあと10分で開演ですというアナウンスが。
チラシの裏面にある演目の解説に目を通す。予備知識を頭にいれておかないと、
ついて行けないに決まっている。

そして始まったはじめての歌舞伎。

でかい矢を持った人が舞台の真ん中に立っている。
よく分からないけど十八番のうちのひとつらしい。
レンタルしておいた解説用のイヤホンの手助けもあって、内容はある程度分かる。
意外とギャグっぽいセリフもあって笑い声もあがる。
あ、出た。◯◯屋!という観客席からの掛け声。これ聞いてみたかったんだよな。
ほんとに言うんだ。へえ。なんと言ったのはかは、聞き取れなかったけど、
どことなく事務的な言い方だった。恥ずかしくないのかな。
タイミング外したらたいへんだな。自意識過剰な僕には無理だな。
その後も、海老蔵が出てきたりして、ああ、かっこいい、
そりゃあモテるでしょ、と思ったり。ただ、あれが本当に海老蔵だったのかは、
化粧のせいで分からない。あの化粧を取ると、あの顔があそこにあるんだよなあと
想像するしかない。でも、声は確かに海老蔵、聞いたことがある。
海老蔵のあとにも、名前を聞いたことがある人が舞台にあがって、この人誰だっけ? 
菊之助? それって前田敦子と噂がある人? 違う。その人じゃない。
その前田敦子じゃない人が獅子の頭をつけて長い髪をぐるんぐるん回していた。
すごいね。きれいだね。先端まできれいに回すにはすごい技術が必要らしい。
帰りの地下鉄のなかで、さっそく海老蔵のブログをチェックしてみたら、
すでに家に帰っていた。長兵衛から海老蔵に戻りました、みたいなことを書いていた。
さっき舞台の上で海老蔵が演じていたのは確かに長兵衛だったから、
あれは海老蔵だったようだ。それにしても、帰るの早いな。

こんな感じで、不勉強のまま突然行っても歌舞伎は十分楽しめました。
3時間くらい。映画は2時間以内でお願いしたいぼくは、
見る前は長いなと思っていたけど、休憩時間もあって、
その間に場内を散策したりお土産を買ったりできたのでちょうどいい長さでした。
歌舞伎は煎餅だと思ってる人にはぜひ見てもらいと思います。
ただ、チケットがちと高いのよね。(う)
posted by ポケット社 at 14:04 | Comment(0) | TrackBack(0) | ポケット社通信 | 編集 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする